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開発記録 / SNS自動投稿制作記 / Vol.50 SNS自動投稿制作記 Vol.1 投稿を、仕組みに任せる

記事 01

投稿が続かない、を仕組みで解く——文章と画像を、機械に任せるまで

ある施工サービスの会社から、SNSでの発信を増やしたいという相談を受けた。伝えたいことは二つある。一つは、施工を頼みたい人に向けた案内。もう一つは、一緒に施工を担ってくれる仲間の店を増やす募集だ。どちらの投稿も、その先には公式のメッセージアプリやサイトの窓口が待っている。

2026-07-27 公開

ある施工サービスの会社から、SNSでの発信を増やしたいという相談を受けた。伝えたいことは二つある。一つは、施工を頼みたい人に向けた案内。もう一つは、一緒に施工を担ってくれる仲間の店を増やす募集だ。どちらの投稿も、その先には公式のメッセージアプリやサイトの窓口が待っている。

方針は早々に決まった。週に三回、二つの目的を交互に投稿する。問題は、それを誰がやるかだった。

続かない理由は、意志ではなく手間

SNSの発信は、始めるのは簡単で、続けるのが難しい。一回の投稿の裏には、文章を考え、画像を用意し、投稿するという手間がある。会社の本業は施工であって、投稿ではない。忙しい週に一度飛ばすと、それが二度になり、いつの間にか止まる。実際、この会社の投稿も、間隔が少しずつ空いて、気づけば止まっていた。珍しい話ではない。担当を決めても、本業が忙しくなれば発信は後回しになる。それが普通だと思う。

これは意志の問題ではなく、手間の問題だと考えた。手間の問題なら、仕組みで解ける。文章と画像を機械に作らせて、人の仕事を限りなく小さくする。それがこの制作記の始まりだった。

画像は、デザインの定型カードを描かせる

まず画像をどうするか。生成AIに絵を描かせる手もあったが、選ばなかった。会社の発信には、色と書体がそろった、その会社らしい見た目が要る。毎回違うタッチの絵が出てくるのでは、看板にならない。

代わりに、定型のカードをプログラムで描くことにした。会社のサイトと同じ紺色、同じ書体で、見出しと数字を決まった位置に置く。型は数種類。文字だけのカード、施工の前と後の写真を並べたカード、現場の写真に帯を重ねたカード。型が決まっていれば、機械は毎回同じ品質で描ける。人がデザインの道具で一枚ずつ作れば十分十五分とかかるものが、プログラムなら一瞬で、しかも何十枚でも同じ顔で出てくる。

AIに、数字を作らせない

文章はAIに書かせる。ただし一つ、固い決まりを置いた。実績の数字や料金は、AIに書かせない。プログラム側で本物の値を持っておき、カードにも文章にも、その値をそのまま差し込む。

生成AIは、もっともらしい数字を平気で作る。社内の下書きなら笑い話で済むが、会社の名前で世に出る発信で数字が違っていたら、信用に関わる。AIの仕事は言い回しまで。事実は機械の外で固定する。この線引きは、最後まで守った。

型と事実を固めて、量産の準備が整った

カードの型、文章の役割分担、固定する事実。この三つが決まると、あとは組み立てだった。曜日ごとに目的を割り当て、週三回、下書きが自動で生まれる流れができた。

ただし、生まれた下書きをそのまま世に出すことは、最後までしなかった。次の回は、あえて全自動にしなかった一か所、人の目を残した話を書く。