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開発記録 / DX経営ゲーム制作記 / Vol.5 機能拡張と展望

記事 23

モニター体験会を設計した話

システムが完成しても、売れなければ意味がない。最初の課題は「実績がないこと」だ。実績を作るために、無料のモニター体験会を企画した。

2026-06-02 公開

システムが完成しても、売れなければ意味がない。最初の課題は「実績がないこと」だ。実績を作るために、無料のモニター体験会を企画した。


モニターの設計

「無料で体験してもらい、率直なフィードバックをもらう」——これがモニターの目的だ。重要な設計ポイントは3つだ。

参加条件を明確にする——顔出し可能・音声通話可能・Zoom環境がある。明確にしないと「見るだけ」の参加者が来る。最少催行人数を設ける——3名未満では開催しない。4社での競争が研修の核心だ。感想・フィードバックを必ず取る——「どこで詰まったか」「何が面白かったか」「実務との繋がりを感じたか」が次の改善に直結する。


LP内に専用ページを作った

モニター募集専用のページをLP内に作った(dxgame.jp/monitor)。フォームには名前・所属・メールアドレスの他、「ご関心のきっかけ」を入れた。メールアドレスは2回入力確認にした。ZoomのURLをこのアドレスに送るため、誤入力は致命的だ。申込フォームからデータが送信されると、管理者に通知メールが届き、申込者に確認メールが届く。


「無料」の設計意図

モニターは無料だが、謝礼もない。「無料で学べる代わりに、率直なフィードバックをくれる方」を募集する。「自分のフィードバックが製品を良くする」という実感が、参加者の真剣さを生む。

申込フォームの設計と集客の実践

モニター体験会を実際に集客するまでの過程を記録する。「設計した」だけでは意味がない。人が来てゲームをプレイしてフィードバックをくれるまでが設計だ。

申込フォームの設計で考えたこと

申込フォームには以下の項目を設けた。名前・所属(任意)・メールアドレス(2回入力)・「ご関心のきっかけ」(自由記述)・「最も学びたいこと」(ラジオボタン:DX投資の判断基準/財務数字の読み方/競合との差別化/その他)。

「ご関心のきっかけ」を自由記述にした理由がある。「どこで知ったか」だけでなく「なぜ参加したいか」を知ることで、参加者のモチベーションが分かる。事前に参加者の期待値を把握しておくと、研修中の説明の重点が変えられる。

集客の方法

SNS投稿(LinkedIn・Facebook)、地元の経営者コミュニティへの直接連絡、商工団体の知人への案内、過去の研修参加者へのメール——この4チャネルを使った。

最も効果的だったのは「過去の研修参加者へのメール」だった。「こういうゲームを作りました。率直なフィードバックをもらえますか」という個人的なメッセージが、最も高い返答率だった。

最少催行人数3名の設定

1回目の体験会は申込者が2名で催行できなかった。再スケジュールして4名で開催した。この経験から、「申込フォームに最少催行人数を明示する」ことに変えた。「3名以上で開催します」と書くことで、申込者側も「自分が申し込まないと開催されないかもしれない」という意識が生まれる。実際に「あと1名必要と聞いて、友人を誘った」という参加者が出た。


*次回は「DX経営ゲームで参加者は何が変わるか」*

声をかけた具体的な経緯と「1回目が催行できなかった」経験

モニターを集めるまでの実際の経緯を記録する。

最初に声をかけたのは商工団体の担当者だった。「DX研修ツールを作ったので、フィードバックをもらいたい」と伝えた。快く紹介してもらえ、3名が参加意向を示した。しかし申込フォームへの実際の登録は1名にとどまった。「興味はある」と「申し込む」の間には大きな壁がある。

次に過去の研修でお世話になった企業担当者に個人メールを送った。「ゲームを作りました。率直な意見をもらえますか」という一文を中心にした短いメールだ。このメールへの返答率が最も高く、3名が申し込んだ。

最初の体験会は申込者が2名で、最少催行人数の3名に達せず中止した。参加希望者に「次回を設定しますので待ってください」と連絡した。1週間後に再度案内し、4名が申し込んで開催できた。

この経験から学んだのは「申込フォームに最少催行人数を明記する」ことだ。「3名以上で開催します」と書くことで、「自分が申し込まないと開催されないかもしれない」という動機付けになる。2回目以降は最少催行人数を明示した結果、中止になった体験会はなくなった。

申込フォームのメールアドレス2回入力は「ZoomのURL送信」という実用的な理由から設けた。1回目の体験会準備中に、メールアドレスの誤入力が1件あり連絡が取れなかった経験があった。2回入力確認にしてから誤入力はゼロになった。

*シンプルシステム株式会社 代表 伊藤勝彦*