検索対策をしてほしい、と頼まれた。SEO。それと、AIO。
SEOは聞き慣れている。検索エンジンに見つけてもらう工夫だ。AIOは、最近の言葉だ。ChatGPTやAIの検索が、ページを読んで、誰かの質問に答える。そのときに引用されやすくする工夫。検索する相手が、人からAIに広がった、ということだ。
タイトルやOGPは、これまでどおり整えた。問題は、AIに「引用させる」とは何をすることか、だった。
AIは、答えになる文章を探している
人が検索するとき、リンクの一覧から自分で選ぶ。AIが検索するとき、AIは「質問への答え」になりそうな一文を、ページから抜き出して使う。
だとすれば、答えになる文章を、最初からページに用意しておけばいい。
「片づけとは何ですか」。「その市以外でもレッスンを受けられますか」。「片づけが苦手でも大丈夫ですか」。お客さんが実際に抱く疑問を、質問の形で並べ、それぞれに、そのまま答えになる短い文章を置く。よくある質問、というやつだ。
これは人のためのページでもあり、同時に、AIが切り取って使える「答えの素材」でもある。
見える文章と、機械が読む文章を、一致させる
ただ並べるだけでは足りない。同じ質問と答えを、機械が読む形式でも書いておく。
"@type": "FAQPage",
"mainEntity": [
{ "@type": "Question", "name": "片づけとは何ですか?",
"acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "…" } }
]
画面に見えているFAQと、裏の構造化データのFAQ。この二つの文章を、一字一句そろえた。見える文と、機械が読む文がずれていると、機械はどちらを信じていいか迷う。揃えておけば、AIは安心してその答えを引用できる。
ついでに、この事業者が何者かも、機械に分かる形で書いた。ある地方都市の、片づけコンサルタント、嶋津美佳。読みは「オーナー」。サービスの種類と価格。活動の範囲。人間が読むプロフィールと同じことを、もう一度、決まった形式で。
地味な下ごしらえ
robots.txtを整え、サイトマップを置き、検索エンジンに「ここを見て」と伝える経路も作った。どれも派手ではない。ページの見た目は、何も変わらない。
けれど、検索する人が減って、AIに尋ねる人が増えていく流れの中で、「AIがこのお店を正しく説明できるか」は、これから効いてくる。AIが「地元の片づけコンサルタントは?」と聞かれたとき、嶋津さんの名前を、正しい読みと正しい肩書きで返せるかどうか。その準備を、ページ自身にさせておく。
文章には二つの読者がいる。お客さんと、機械。同じ内容を、二つの言葉で書く。それが、これからのページの作り方なのだと思う。
見出しの数を増やすことでも、キーワードを詰め込むことでもない。AIに引用されるのは、ちゃんと答えになっている、正直な文章だった。
次回は、このサイトに、別のAIをセキュリティ監査として走らせた話を書く。Webhookに、署名が無かった。
シンプルシステム株式会社 代表 伊藤勝彦