伊藤 勝彦

2020年3月1日2 分

テレワーク導入の契機

最終更新: 2020年3月17日

コロナウイルスで混乱を極めています。

経営者の皆さんの心労もいかばかりかと拝察します。

このような時期だからこそ、BCPの観点からもテレワークに本格的に取り組んでいきたいと提言いたします。

テレワークというと自宅作業のイメージがありますが、私が考えるテレワークは、会社に出社せずとも業務が滞ることがない状態のことを差します。お客様先には自宅から直接向かえばよいし、見積や受注管理・経費精算・納品や請求などはクラウド化で、会社に戻らなくても可能になります。また、クリエイティブな業務(パソコンを使った製作)は自宅でも十分可能でしょう。打ち合わせはチャットやテレビ会議でいいですね。

問題は、製造業の製造プロセスや、サービス業・飲食業などの来店型ビジネスの業務は出社(出店)が避けられない点です。できる限り機械化・IT化を進めながらも、特にお客様と接する部分は逆に人手を増やすことが他社との差別化につながると判断するのも経営者の意思決定ですね。

コロナウイルスはいつ終息するかはわかりませんが、コロナウイルスに限らず、今後も同じような事象が発生しないとも限りません。

コロナウイルスの発生を契機に、より「清潔」や「安全」を求める機運が高まりました。

例えば、お札や硬貨などの取り扱いに嫌悪感を感じる客層がこれまで以上に増えてくるようなことです。人が集まる場所で食事をしたくない、または控えたいという方も増えてくるでしょう。このような方を「過剰な反応」と非難することは自由ですが、非難しても客は増えません。

「キャッシュレス化」は単なる効率化だけでなく、お店の「清潔」や「安全」への取り組み姿勢と評価される事象となりました。また、「テイクアウト」や「配達」などの取り組みは、選択肢を増やしお客さんの価値観によって選んでもらいやすくなります。

「ピンチはチャンス」の言葉を信じ、困難な状況を乗り越えるべく備えましょう。コロナウイルスが終息した後も、この時の気持ちを忘れず、次の対策を進めましょう。

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